ピルによってニキビの症状が出る人もいれば、ニキビを改善している人もいます。

ニキビ

ピルを飲み始めたらニキビが・・・という人がいます。ピルを飲んでいる最中に増えた人、ピルを止めてから出てきた人などもちろん個人差がありますが、ピルの副作用として一時的ではあれニキビの症状が発症したり悪化することがあります。ただ、ピルによってはニキビを改善できる種類のものもあります。

ニキビは医学的に言うと「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という病気です。命に関わるものではないのですが、どうしても日常生活に影響が出る場合があります。見た目として気持ちがすぐれなかったりします。鏡とにらめっこしながら、ネガティブな感情になりがちです。落ち込んだり、プライドが傷つけられたり、怒りっぽくなったり、暗くなったり、生活自体に大きな影響を与えます。

原因は

鏡を見る女性 ニキビの原因も他の副作用同様、ホルモンバランスの乱れが大きく関与してきます。ニキビの場合は、黄体ホルモンのプロゲステロンの分泌量が多くなることが原因の一つにあげられます。卵胞ホルモンであるエストロゲンよりプロゲステロンがたくさん分泌されると、この症状はかなり影響を受けるのです。

なぜ、プロゲステロンが大きな影響を与えるか?それは、プロゲステロンの中にアンドロゲンという男性ホルモンのはたらきがあるためです。男性ホルモンには皮脂を過剰に分泌する作用があります。皮脂が毛穴を塞ぎ、炎症を起こしてニキビができる仕組みです。プロゲステロンの分泌量が増えるだけ、男性ホルモンの働きも大きくなっていくのです。もちろん、これが全てではありませんが、この影響はかなり大きく左右します。

ちなみに、エストロゲンは美肌ホルモンと呼ばれるように、女性らしいキメの細かな肌質になることが多いです。これは、プロゲステロンとは逆で皮脂の分泌を抑えるはたらきがあるからです。これにより改善できるものもあるのです。

出やすい時期と場所

症状が出やすいタイミングは、飲み始めの頃と休薬期間です。ピルを摂取し始めてホルモンが増えるタイミングと、摂取を止めてホルモンが減ったタイミングです。これらのタイミングがホルモンのバランスが乱れるタイミングなのです。

ニキビができる範囲はあご周りのフェイスラインと、Tゾーンが大半です。特にTゾーンは皮脂腺が活発な部位のため、どうしてもできやすくなります。また、顔だけでなく胸元や背中にもできるのが特徴です。汗をかきやすく、顔同様に皮脂腺が活発な部位のため、皮脂の分泌が多くにきびが出やすいところです。

対処法

対策としては、まず清潔を保つことです。洗うということだけでなく、部位に触れる肌着や洋服なども清潔さを保てるように通気性のいいものであったり工夫も必要です。たいてい2~3シート飲んでいると体が慣れて落ち着く場合がほとんどです。徐々におさまっていきます。しかし、症状がかなり重かったりひどくなる一方の人は医師に相談してみてください。ピルのアレルギーが原因かもしれません。

また、食べ物とも少なからず関連があります。一般的に、脂っぽいもの・肉類・甘いもの(チョコレートなど)はニキビが出やすいと言われます。また、便秘の人はあごの周りにできやすいとも言われます。毎日の食べ物にも気を使うことで腸内を健康にし、そのつながりでニキビもできにくい体質となるのです。

改善できる低用量ピル

実は、ピルでニキビが出たという人もいれば、ピルで治ったという人もいます。ピルの種類によって違うのです。第2世代のピルはどちらかと言うとできやすいかもしれません。第2世代は、プロゲステロンにレボノルゲストレルが使われています。これは他のプロゲステロンよりも男性ホルモンの働きが強くなっています。

それに比べ、ヤスミンやヤーズなど第4世代のピルを使用した人は、ニキビが改善されたという声を多く聞きます。ヤーズはニキビ治療薬としてアメリカで承認されているのです(日本ではニキビ薬としては未承認)。また、第3世代のダイアン35はニキビ治療のために開発されたピルなので改善には効果的です。同じく第3世代のマーベロンも効果的と言われます。ただし、あくまでも目安です。個人差によって、効果があるないが違いますので注意して下さい。

抗生剤などで炎症を止めたりなどの治療法はあれど、低用量ピルのように根本から治すまでには至らないのが現状です。最大の発症原因である男性ホルモン自体を抑制することで、ニキビの治療だけでなく再発防止にもなりうるのは低用量ピルなのです。外からではなく中から治療するピルに注目してみてください。もちろん、正しい用法で服用することが大前提です。