ピルの服用で低血圧が改善することもあります!しかし、高血圧の方が服用すると更に血圧が上昇するため注意が必要です。

ピルと低血圧の関係

ベッドに座りこむ女性 ピルは副作用として血圧を上げる作用があります。そのため、ピルと血圧について知りたい女性は多いのではないでしょうか?

今まで低血圧だった女性がピルを服用すると昇圧剤など低血圧の薬が不要になるケースがあります。と言うことは、反対に高血圧の人がピルを服用すると更に血圧が上昇する可能性が高いと いうことです。そのため、服用の際には血圧のコントロールが必要です。服用前と服用後の自分の血圧のチェックは常に心がけてください。これが一番のポイントです。

ピルと血圧上昇

ピルと血圧は密接な関係があります。ピルに含まれている卵胞ホルモン(エストロゲン)が原因となり、ピルの服用で血圧が上がると考えられています。卵胞ホルモンが増加すると、血圧上昇物質である「アンジオテンシノーゲン」も増えるとされていますが、卵胞ホルモンと血圧上昇について実は未確定部分が多いのです。

日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」では、成人の上の血圧が140mmHg以上・下の血圧が90mmHg以上の人は高血圧とされています。医師がピルを処方できない基準は、160mmHg以上とされています。上の血圧が140~159mmHgで下の血圧が90~99mmHgの場合は慎重投与となっています。成人であれば、年齢の基準はありません。20歳も60歳も同じ基準になるわけです。高血圧は脳卒中などのリスクが非常に高まることは明確で、他にもさまざまな病気を引き起こす要因となりますので注意が必要です。

ピル服用による安全性

笑顔女性 低用量ピルは卵胞ホルモンの量を最低限に抑えられています。よって、高血圧の症状を含め、副作用もかなり軽減しています。国の発表では、ピルで血圧が上昇する確率は1%未満とされるくらいです。飲み始めで血圧が少し上昇することはあっても、継続的に重度の症状になることは考えにくいのが現状です。

ピルと降圧剤との併用も禁止はされていません。特に飲み合わせの悪いものはないですが、ピルの影響で降圧剤の効果を下げる可能性がありますので、当然ながらしっかりと血圧管理は必要となってきます。2種類以上の降圧剤を併用しないと効果がみられないようであれば、ピルの服用は中止した方が無難です。ピルの服用で低血圧が改善することもありますが、ピルはあくまでも避妊効果を得る薬だということは理解が必要です。

低血圧の症状と分類

では、低血圧とは一体どのくらいの血圧をさすのでしょうか?上の血圧が100mmHg以下・下の血圧が60mmHg以下の人は低血圧とされます。

血圧とは、血管内を流れる血液の圧力のことです。心臓のポンプ作用で血管を通じて血液が全身に送られるわけですが、血圧は心臓のパワー・血管の状態・ホルモンバランスや量によって調節されます。心臓のポンプによって収縮する時に血液は一番強く押し出され、この時の血圧が「上」の血圧になります。逆に、心臓が拡張し圧力が一番小さくなる時の血圧は「下」の血圧となります。

低血圧の多くは治療を必要とはしませんが、症状としては立ちくらみ・めまい・貧血・倦怠感などがみられます。よく耳にするのが、「朝起きるのが弱い」ということですが、これも低血圧との関係で起こる場合があります。低血圧症は以下に分類されます。

■本能性低血圧
慢性的に血圧が低い症状で、低血圧症の約9割を占めます。特別な原因疾患を伴わず、体質的な場合が多いです。特に本人が悩まされている状況でない場合は病気とは言えません。

■症候性低血圧
心臓病・胃腸疾患・大ケガによる多量の出血・がんの末期などで起こる場合のある症状です。

■起立性低血圧
急に立ち上がった状況や体を動かした状況などで立ちくらみが起こるなど、急激な血圧低下の状況です。神経系の障害や糖尿病などが原因疾患として考えられます。また、精神安定剤や降圧剤など服用しているものによる影響もあります。

■食後低血圧
食後のみ急激に血圧が低下する状況です。消化のため胃に血液がたまる症状で、高齢者の3人に1人に見られます。胃もたれ・吐き気・立ちくらみなどの症状が見られます。

ピル以外の低血圧改善法

チェダーチーズ 薬以外に生活の中で以下のような低血圧の対策を行うことも大切です。参考にしてみてください。ちなみに、猛暑や人混みは症状を悪化させる場合があるため極力避けるように努めましょう。

■バランスの良い食生活
1日3回の食事でミネラル・タンパク質・塩分・ビタミンなどバランスよくエネルギー摂取をおこないましょう。 また、タンパク質も重要で、主に卵・乳製品・大豆製品・魚介類に含まれています。中でもチェダーチーズには血圧調整の成分が含まれています。

塩分に関しては、国の推奨する摂取量が男性が8g未満・女性7g未満とされています。実際の食事では、味噌・醤油・ドレッシング・マヨネーズなどの調味料、そしてインスタント食品や加工食品にも含まれています。高血圧の人はこの数値を超えず、低血圧の人は+2gくらいとやや緩くしていいかもしれません。さらには、低血圧の女性のアルコール摂取はあまりおすすめできません。アルコールには血圧上昇の働きがあると思いがちですが、血管を広げる作用があるために血圧は下がってしまいます。

■質のいい睡眠と運動
規則正しい生活を意識しましょう。早寝早起きを心がけ、十分な睡眠を確保することで疲れをとることは大事です。寝る際は枕で頭を少し高くした方が良さそうです。また、本能性低血圧症は肉体的な影響もありますので、筋力をつけたり体力をつけることも意識してください。

■入浴とマッサージ
就寝前にゆっくり湯船につかるか、起床後すぐにシャワーを浴びると血流が良くなります。その際にマッサージも行うとより血行が改善されます。低血圧で悩んでる人は足先が冷たいことが多いですが、お風呂の中や入浴後にマッサージをすると血液の巡りがよくなるとともに心もリラックスができます。就寝前は特に疲労回復とリラックス効果が期待できます。

■水分補給とカフェイン摂取
血圧と水分量には深い関わりがあります。毎日、こまめに水分を摂取するようにしましょう。水分を摂取してから、5分も経てば血圧は上がりはじめます。また、カフェインは血圧を上昇させます。そのため水分以外にもコーヒーを摂取することもおすすめです。高齢者の食後低血圧などは、食後に適度なカフェイン摂取が有効です。どうしてもコーヒーが苦手という方は、紅茶や緑茶を飲んでみましょう。カフェインは交換神経に作用し、血液循環を改善する働きがあります。

■ゆっくりとした動作
立ち上がったり、起き上がったりする動作はゆっくりとおこないましょう。特に朝起きる際は血行をよくしてから動くことが立ちくらみ防止にもなりますので、足首を動かすなどしてみてください。めまいを感じたら、無理せず症状が収まるまで座っておきましょう。



犬と散歩 低血圧の改善を考えているならば、まずは食事や生活面から改善していくことを考えましょう。日常生活から改善できることはいくつかあるはずです。ピルは基本的に避妊薬のため、避妊目的でかつ低血圧を改善できれば一石二鳥です。日本人の女性に多いこの低血圧ですが、中には病気が潜んでいる場合もありますので、気になる人は医師に相談することをおすすめします。