マーベロンは避妊率の高い低用量ピルですが、副作用も少なくなり症状も軽くなってきています。

■マーベロンの副作用

うつむく女性 マーべロンはアメリカに本社を置くMSD製薬会社によって製造・販売されている低用量ピルです。デソゲストレルという黄体ホルモンが使われていることから第3世代ピルと呼ばれています。日本では2006年から発売されており、使用方法によって「マーベロン28」と「マーベロン21」の2タイプあります。21日間有効成分の入った薬を飲むことは同じですが、休薬期間に偽薬を飲むか飲まないかで違いがあります。

正しく服用することで99%以上の避妊効果があると言われていますが、それだけ高い数字を見ると気になるのが副作用です。一体、どのような副作用があるか、そして正しい使用方法やその対処法などについてまとめてみます。

どんな副作用があるの?

従来のピルと違い、マーベロンは低用量ピルでホルモン含有量が少なく抑えられているので、副作用は以前のピルよりもかなり減り、症状も軽くなってきました。ただ、副作用がゼロになったわけではなく、マーベロンの添付文書によると、主な副作用として挙げられているものは、不正子宮出血(8%)・吐き気(5%)・頭痛(4%)・乳房痛(3%)・月経過多(2%)などとなっています。

副作用は飲み始めの際に起こる場合がほとんどです。一時的なホルモンバランスの変化によるものだと考えられるので、ホルモンバランスが安定すると改善されます。個人差がありますが、基本的には2~3シートと使ううちに体が慣れてきて副作用がなくなっていくことがわかっています。

発生頻度が0.1%未満と非常に少ないですが、重い副作用でまれにみられるのが血栓症です。血栓とは血液の塊のことをさしますが、血管に塊が詰まってしまうのが血栓症です。急な手足のしびれやむくみ・息切れ・頭痛・胸の痛み・視界障害などが初期症状として現れるので、万が一このような症状が見られた場合はすぐに医師へ相談してください。さらに発生率は低いものの、乳がんや子宮頸がんのリスクを高めることがあります。定期健診にて予防が必要です。

また、このマーベロンは避妊薬ですが、HIV・クラミジアなどの性感染症を防ぐ効果はありませんので注意してください。これらの感染症を防ぐには必ずコンドームをつけてください。また、緊急避妊薬用に作られた薬ではないので、たくさん飲んだからと言って効果が現れるということでもありません。

マーベロンの使用方法は?

人差し指挙げる女性 かなり少なくなってきた副作用ですが、正しく服用することでそのリスクをさらに軽減することもできます。自分勝手な判断ではなく、用法や用量をしっかり守ることで副作用を避けていきましょう。正しい使用方法をしないと、効果が見られないどころか避けられるべき副作用が現れる可能性もあるということです。

マーベロンは低用量ピルで、避妊効果をもたせつつホルモンの量を少なくしています。マーべロンは薬の用量が変動しない1相性というタイプで、錠剤すべてが同じ成分のため飲み間違う心配がありません。1日1錠を生理の始まった日に「1」から順番に飲んでください。生理初日に服用を始めたら、その日から効果があります。毎日同じ時間に飲む方が効果が発揮されます。

マーベロンには2タイプあります。28錠入りの「マーベロン28」と21錠入りの「マーベロン21」です。マーベロン21は21日連続で飲んだ後7日間休薬期間として薬を休み、8日目にまた21日連続で飲むタイプです。それに対しマーベロン28は、マーベロン21と同じ錠剤を同じように飲むのですが、休薬期間に有効成分の入っていない偽薬(プラセボ錠)を7日間飲むタイプです。これは、飲み忘れなどを防ぐために28日間毎日何かしらを服用するということです。初めてピルを飲む人や飲み忘れなどが心配な人はこのマーベロン28の方をおすすめします。避妊目的であれば飲み忘れは確実に避妊効果を弱めますので注意が必要です。

併用を避けた方がいいものは?

マーベロンと飲み合わせに注意すべき薬などもあります。マーベロンの効果が落ちたり、飲み合わせた薬の効果が極端に上がったり落ちたりすることが考えられ、また併用することで副作用が出る可能性も高いので、医師へ相談するかもしくは併用を避けてください。代表的なものとしては、血糖降下剤やモルヒネなどの薬やセントジョーンズワートのようなハーブなどです。以下、それ以外の主な該当の薬の一例です。

・テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質
・リファンピシン(結核の治療薬)
・カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール(てんかん、けいれんの予防薬)
・モダフィニル(無呼吸症候群の治療薬)
・オムビタスビル、パリタプレビル(C型慢性肝炎の治療薬)
・ボセンタン(肺動脈性肺高血圧症の治療薬)
・HIVプロテアーゼ阻害剤(HIV、エイズの治療薬)
・副腎皮質ホルモン(ステロイドなど炎症を抑える薬)
・三環系抗うつ剤(うつの治療薬)
・テオフィリン(喘息、気管支炎の治療薬)
・オメプラゾール(胃酸を抑える薬)
・セレギリン塩酸塩(パーキンソン病の治療薬)