授乳中はピルを服用しないでください。また、ピルを止めたらちゃんと妊娠できますので安心してください。

授乳中のピル使用は?

ピルは避妊だけでなく、生理痛の緩和や生理周期のコントロールなどさまざまな目的で使用されています。出産後も出産前同様にピルを使用できれば大変便利ですが、赤ちゃんへの授乳中はピルの使用が問題ないのか悩むところですが、結論から言うと産後最低6ヶ月はピルの服用はできません。母乳で育てる場合は、産後6ヶ月までは服用しないでください。ただし、授乳しなければ産後21日以降に服用することは可能です。ピル服用のために授乳をやめるのは避けて欲しいところです。

妊娠中のピル服用

妊娠してることに気づかずピルを飲んでた人も多いと思います。ただ、妊娠中はピルの服用をしても問題はありません。ピルを飲んで妊娠したのであれば、すでにピルの影響がなくなっていることになります。

ピルを飲んでも飲まなくても、奇形児を出産する確率はほぼ同じというデータがあります。日本だけではなく、海外でも胎児に影響はないということが公表されています。

母乳への影響

あかちゃん 母親が口に入れるものは敏感に母乳するのが一般的です。健康のために、体のために良いものは問題ないですが、薬などの成分も同様です。母乳を通じ、赤ちゃんへの影響があるためです。必要以上に女性ホルモンが母乳を経由して赤ちゃんが体内に入れてしまうからです。また、ピルによって母乳が出にくくなるとも言われています。

ピルを飲むことで葉酸欠乏症が見られることがあります。ビタミンBの一種の葉酸は血液を作る大事な栄養素です。その葉酸がピルによって吸収が悪くなり、血液がなかなか十分に作られないのです。血液は母乳のベースなので、母乳自体が出にくくなっていきます。

あるデータがあります。エチニルエストラジオールを含んでいるピルの場合、全体の0.02%が母乳に入るということです。ほぼ無害なレベルですが、赤ちゃんには無害かというと完全には言い切れません。母乳から赤ちゃんへ薬剤が移行することは確認されていますが、薬剤によって赤ちゃんにどれだけ影響があるのか?実験データがないためはっきりしたことが言えないのです。とにかく、授乳=ピル禁止は徹底した方が一般的です。もしピルを服用するのであれば、母乳は諦めるべきです。

ただ、アフターピルは低用量ピルほど母乳に影響は受けないと言われますが、少なくてもアフターピルでもホルモンが母乳に入るわけですから、最低でも服用の24時間は授乳をストップした方が無難です。

赤ちゃんへの影響

では、ホルモンの含まれた母乳を赤ちゃんが飲んでしまった場合、どのような影響があるのでしょうか?母乳だけが影響してるわけではなく、そうでなくても出る可能性の症状なので一概には言えませんが、乳房肥大と黄疸の症状が見られたというデータがあります。

乳房の肥大は卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌の影響があります。一般的にエストロゲンは思春期まで分泌はほとんどされません。思春期を過ぎ分泌されるために少女が大人になっていくわけです。これを乳児の頃から微量ながらも摂取してしまうと肥大してしまう可能性があるのです。これは女の子だけでなく男の子の例外ではありません。エストロゲンの入った母乳を飲むことで、その影響が出てしまうわけです。

また、摂取すればするだけ影響も続くと言われます。黄疸は長引くと脳へ影響があることは周知の通りで、脳への障害が出てしまう可能性が高くなります。卵胞ホルモンであるエストロゲンを赤ちゃんが摂取てしまうと、肝臓のはたらきが弱まりそのため黄疸の要因となるビリルビンが排出しにくくなるというメカニズムです。



ピルは不妊になるの?

ピルを使わない人の理由の一つに、ピルを飲むと不妊になるという理由があるようです。でも、本当にそれは正しいのでしょうか?ピルを飲むと不妊になるのでしょうか?

出産後の妊娠

妊婦 出産後の生理は、6ヶ月前後以降になることが一般的ですが、早ければ産後1ヶ月で生理がくる人もいます。出産後の授乳でプロラクチンというホルモンが分泌され、それによって生理が遅れるのです。よって、授乳中は基本的に生理は起こらないのです。

プロラクチンにより排卵は抑えられています。そのため妊娠しにくいとも言われますが、しかしその状況でもし排卵がされている場合、出産によってすっきりした子宮に受精卵は着床しやすいと言われます。出産後にすぐ妊娠したい場合、母乳をやめミルクに切り替えるという方法が有効になります。母乳を与えなければプロラクチンの分泌が減少するために排卵が起こりやすくなるからです。

ただ、出産によって子宮は疲れているため、休ませるには約1年前後は必要という考え方があります。母体に負担をかけるというリスクがともなうということです。

ピルを止めると不妊?

存知の通り、ピルを飲んでいる間は妊娠はしません。排卵が抑制され、体は妊娠している状態と同じになります。ただ、排卵が起こらないのはピルを止めている間だけであって、ピルを止めた後は排卵がおこります。ということは、基本的には妊娠できます

ピルを止めて2周期目で妊娠している人が全体の20%、大半がピルを止めて13周期までには妊娠しています。個人差がものすごくあり、ピルを止めてすぐに生理がくる人もいえば、なかなかこない人もいますが、平均すると約3ヶ月ほどが生理がくるまでの期間と捉えていいでしょう。もし、それ以降になっても生理がこない場合は、ピルの影響ではなく他の要因で生理がこない可能性の方が高いです。医師に相談して下さい。

また、逆にピルは不妊治療に使われているところもたくさんあります。それは、ピルを使用することで排卵が抑制されるため子宮に負担がかかりにくくなり、子宮内膜症や卵巣がんの予防ができるからです。子宮内膜症などの病気を避けることができれば、結果的に不妊症になりにくくなるわけです。現在、子宮内膜症にかかる女性は10人の1人と言われるくらい増加しています。子宮内膜症が不妊を引き起こすケースが多いのです。ピルは不妊どころか、妊娠しやすい子宮を形成します。