抜け毛はピルの服用中はあまり見られないですが、ピルを止めると一時的に症状が出る場合があります。

抜け毛・薄毛

ピルの副作用の一つに抜け毛があります。低用量が開発販売されてからはほとんど見られなくなった副作用ですが、完全になくなったわけではありません。しかしこれは厳密に言うと、ピルを服用している間は一般的にはほとんど起こりません。起こるのは、ピルの服用を止めた後が大半なのです。

抜け毛の症状と対処法

ブラシを持つ女性 ピルに含まれる卵胞ホルモンのエストロゲンは髪の毛を美しく保つためのホルモンです。また、黄体ホルモンのプロゲステロンは髪の毛の成長をさらに延ばすためのホルモンです。ピルを服用することで、これらの女性ホルモンは増えているはずなので、服用中は一般的に問題がない場合が多いはずです。

抜け毛が起こる状況として考えられるのが、ホルモンバランスの乱れです。ピルを飲みながらホルモンバランスが安定してくると体が慣れてきて、副作用は見られなくなる場合がほとんどです。しかし、ピルをストップする休薬期間や、完全にピルを止めた後などは、再度ホルモンバランスが乱れるために抜け毛などの症状が見られる場合があります。出産後に見られる産後脱毛の状態に似ています。

また、ピルの服用中でもまれに起こるのが、男性ホルモンの影響によるものです。ホルモンバランスの乱れにより男性ホルモンのアンドロゲンを抑えきれずに、増毛効果が薄くなり、結果的に抜け毛が増えてしまうことが考えられます。

抜け毛の症状はホルモンのバランスが安定してくるとおさまります。食事でフォローできるのは、まずたんぱく質です。髪の毛の材料はたんぱく質のため、肉・魚・卵・大豆・チーズなどの乳製品を摂取することが大切です。動物性たんぱく質だけでなく、植物性たんぱく質もバランスよく摂ることが必須です。また、豆腐・納豆・豆乳などには大豆イソフラボンも含まれているので、これらも意識して摂取してください。

食事など生活習慣を見直してみるのも一つの方法です。また、よくあるケースが、抜け毛や薄毛の直接的原因がピルではないことです。ストレス・他の薬の影響・季節・睡眠不足・栄養不足など、他の要因も考えられる場合があります。

髪の毛は健康な人でも一日に100本程度抜けると言われます。髪の毛にはサイクルがあり、成長期で伸びた髪の毛が退行期でその成長が止まり、休止期で新しい髪の毛が生える準備として古い髪の毛が抜けていくのです。ホルモンバランスの乱れは髪の毛のサイクルの乱れともなります。ホルモンのバランスが安定してきて、休止期で抜けきった後は、また成長期に入り髪の毛が生えてきます。

ちなみに、休止期はおよそ3ヶ月前後の場合が多いので、それ以上の期間に抜け毛がおさまらないようであれば、医師に相談してみてください。