胸の張りや胸の痛みは低用量ピルの副作用の一つですが、ピルを使い始めた頃に多く見られる症状です。

胸の張り・胸の痛み

ピルを使って胸が張る、もしくは胸が痛むという症状があります。これは、ピルの飲み始めに見られる症状で、体が慣れてくると解消されます。ホルモンバランスがきちんと整ってくればなくなるものです。ピルの使い始めはどうしてもホルモンバランスの急激な変化に体が追いついていかないため起こってしまう副作用なのです。

ピルと胸の張りの関係性

胸を押さえる女性 ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)は、ともに胸の発育に働く女性ホルモンです。乳腺を刺激するホルモンなのです。乳腺が発達すると胸が張って大きくなるのです。

卵胞ホルモンは乳腺の組織内にある乳管を増やす作用があります。黄体ホルモンは乳腺の組織内にある腺房を増やす作用があります。よって、体内から作られるホルモンとは別に体外からホルモンを供給することで乳腺が刺激され、胸の張りが一時的に出る場合があります。

病気の疑い

また、胸の張りや痛み、しこりがある場合、それが長く続くと可能性として考えられるのが乳腺症です。乳腺症は、弾力のあるしこりがいくつかできます。これは良性のしこりです。大きな病気ではないので、すぐに治療ということではありません。

このしこりが乳がんと間違えられることももちろんあります。乳がんのしこりは乳腺症と違い、まずが痛みがほとんどありません。また、かなり硬いしこりでがんなので悪性です。乳腺症と乳がんは別物なので、しこりがあるから乳がんという考えに直結することはないですが、ただ心配であれば医師に相談してください。

乳がんはピルで予防できるものではなく、むしろピルによってリスクがあがります。定期的な検診は受けておいた方が安心です。これら胸の張りなどは2~3シートくらい使った段階でほとんど消える場合が多いです。使いながら様子を見てください。

胸が張った場合の対処法

対処法としては、まず締め付けの強い下着はつけないことです。締め付けると血行がよくないため悪循環です。その血行もよくする必要があります。血流が悪いとリンパがつまり胸が張りやすくなります。あまり体を冷やさないように、また血流をよくするためマッサージや入浴は効果的です。肩こりの人はそれだけ血流が悪いわけですから、胸の張りの症状が出やすいかもしれません。

加えて、脂肪分の多い食べ物は胸の張りを増長させる可能性があります。脂肪分が多いものは黄体ホルモンの動きを活発化させてしまうからです。どの症状にも言えることですが、バランスのいい食事を心がけてください。

最後に、ストレスも禁物です。ストレスでホルモンバランスがどうしても不安定になってしまうからです。ストレスを溜め込まないということは非常に難しいですが、リラックスして気分転換できるような自分なりの何かを見つけることも大切です。今使っているピルで胸の張りや痛みが長期間気になるようなら、ピルを変えてみるのも一つの方法です。