血栓症は低用量ピルの副作用の一つにあげられます。ただ発症率はかなり低く治る病気です。

血栓症

ごくまれに重い副作用として血栓症になることがあります。血栓症とは、血管に血の塊(血栓)が詰まってしまう症状です。手足のしびれや息切れや頭痛などが出たら初期症状が考えられます。また、20代で1/1万の確率とかなり低いですが、子宮がん・乳がんになる可能性もあります。

ピルと血栓症の関係

ふくらはぎ痛 ピルを飲むとなぜ血栓症のリスクがあがるのでしょうか?ピルに含まれる卵胞ホルモン(エストロゲン)は、血液を固まりやすくする作用があります。よって、ピルを飲むと血液を固める成分が増えていきます。逆に、血液を固めないようにする成分が少なくなります。ピルの服用で血液が固まりやすくなり血栓ができやすくなるという仕組みです。また、黄体ホルモン(プロゲステロン)によって糖の代謝異常がおこったり、悪玉コレステロールが増えることで動脈硬化を引き起こしやすくもします。

血栓症の割合

気になる血栓症になる確率は0.002%です。かなり低い数字です。他の副作用と同様に、使い始めて最初の3ヶ月くらいに発症する可能性が高くなりますが、使えば使うだけそのリスクは激減していきます。この血栓が肺や脳にたどり着いてしまうと命にかかわってきますが、発症しても治療すれば治る病気です。ちなみに死亡率は10万人に1人とこれもかなり低い割合です。

しかも、ピル使用時は妊娠中や出産よりも血栓症のリスクはかなり低いのです。もし、自覚症状があれば早めに対処することが重要なポイントです。肺まで血栓が到達した場合は、激しい胸の痛みだけでなく息苦しさも加わります。この場合はすぐに病院へ行ってください。

血栓症の可能性のある症状

血栓症の可能性がある症状は以下の通りです。
・ふくらはぎ痛(片足だけ)
・むくみ(片足だけ)
・手足の痺れ
・激しい頭痛、腹痛、胸痛
・視覚障害(視野が狭くなる)
・言語障害(呂律が回らなくなる)

血栓症になりやすい人

血栓症の発症リスクが高くなるのは、以下の3タイプの人です。該当する人はピルの服用に十分気をつけてください。
・喫煙者
・高齢者
・肥満

また、家族に血栓症になったことがある人がいるケース、また高血圧の人も比較的発症リスクがあがってきます。

血栓症予防のポイント

一般的に副作用は使用方法に密接な関係があります。正しい用法や用量を守らなかったために副作用が出てしまう可能性も十分考えられますので、自分の判断で服用せずに正しい用法や用量を守りましょう。服用できない人、併用を避けたほうがいいものもしっかりチェックしてください。

血栓症は定期的な血液検査によって早めに対処できますので、継続的にピルを服用している場合は定期診断をおすすめします。

日常生活で気をつけたいことは、まず水分を多めにとることです。血液をドロドロにさせないためにも、「水」をたくさん摂ってください。また、飛行機内などで同じ姿勢を長時間続けることで起こるエコノミー症候群は血栓が生じることで起こる症状です。同じ姿勢を長時間とらないようにこまめに部位だけでも動かすことが大切です。

さらには、血圧や血糖値のコントロール・バランスのいい食事(コレステロールや脂質などのコントロール)・体重のコントロールなども必要です。これは血栓症だけでなく、他の病気を引き起こす要因でもありますので、注意が必要です。