ピルの飲み始めに出る副作用として代表的な頭痛。しばらくするとなくなるのがほとんどです。

頭痛

ピルの副作用はいくつかありますが、その中でも代表的なマイナートラブルの一つが頭痛です。体内でのホルモンバランスの乱れにより起こってしまうマイナートラブル。その要因などを探ってみましょう。。

女性ホルモンの威力

頭痛の女性 女性が生きていくために、女性ホルモンは必須物質です。にも関わらず、女性が一生のうちで分泌する女性ホルモンは、小さなスプーン1杯分(わずか5cc)と言われています。それだけわずかな量ですが、ほんの少しだけ外から低用量ピルというホルモンを入れるだけで、女性の体内でホルモンバランスが乱れるのです。一滴でプールの水を変えてしまうくらいの強さを持つ女性ホルモン。そのため、微量でもかなりの影響力をもち、副作用などさまざまな症状があってもおかしくないのが女性の体です。

ただ、体がピルになれバランスが整ってくると、すぐに症状はおさまります。これがなかなかおさまらない場合は、医師に相談してみて下さい。頭痛だけではないかもしれません。ちなみに、以下の症状はピルの副作用の中でも大きな血栓症の可能性がありますので要注意です。

・今までに経験したことのない痛み
・突然きた激しい痛み
・徐々に痛みが増す
・急に痛みが強くなる
・手足のしびれがある
・痙攣、発作をともなう
・発熱がある
・呂律が回らなくなったり、物が二重に見える
・意識が朦朧となる

原因と起こるタイミング

頭痛は低用量ピルの飲み始めに一番起こりやすいと言われています。わずかなホルモンが体内に入ることでバランスが乱れる一番最初のタイミングだからです。もう一つのタイミングが休薬期間です。ピルを飲まないためにホルモンが体内に入らず、一時的にホルモンのバランスが乱れると、血管が広がります。そして痙攣が起きるのです。血管の広がりと痙攣が頭痛の要因の一つになります。

他にも血管を広げてしまう要因に、脳内物質の一つであるセロトニンが低下するという点があります。卵胞ホルモンであるエストロゲンが減少すると、セロトニンは低下してしまいます。同時にセロトニンは、頭痛を抑える作用もあるため、低下すると頭痛が継続してしまうのです。

副作用以外の病気

ピルの服用による頭痛は、マイナートラブルとして症状も重くなく、次第に改善されていきますが、痛みがひどかったり持続するようであれば、他の病気の可能性が考えられます。考えられる主な病気は以下の通りです。

・くも膜下出血
突然の激しい頭痛で、まず疑われる病気はくも膜下出血です。脳の血管が破れ、脳を覆うくも膜と軟膜の間に血液があふれる病気です。嘔吐、痙攣発作、意識を失うなどの症状も見られる場合があります。そのまま昏睡状態から死に至るケースも少なくありません。雷が落ちたような感じ、金属棒で殴られた感じ・・・という表現されます。この痛みの度合いが一つの前兆です。

・脳出血
脳の動脈が破裂し、血の塊りが脳内にできる状態です。吐き気をともなう場合もあり、手足がしびれたり、呂律が回らないなどの言語障害、物が二重に見えるなどの視覚障害が前兆です。

・脳腫瘍
脳に主要ができ、頭の全体や一部分に圧迫感を感じたり、頭の重さ、鈍痛などが前兆です。起床時に激しい痛みを感じるものの、その後は次第におさまるのが多いようです。腫瘍が大きい場合は、常に痛みを感じるようになります。

・髄膜炎
ウイルスや細菌の感染によって起こる感染症の一つです。ウイルス性髄膜炎は自然に治癒されることが多いですが、細菌性髄膜炎は死に至るケースもあります。体を動かしたり頭を振ると痛みが強くなるのが前兆です。後頭部が痛み、首筋が硬直し、39度ほどの発熱も症状の特徴です。

以上の前兆を一つの目安に、少しでも心配であれば医療機関へ相談して下さい。

症状緩和の対策

ピルと頭痛薬の併用も基本的には問題ありません。ただ、強い薬であると胃腸に負担がかかるケースがあるので注意して下さい。空腹時の服用はできるだけ避けた方がよさそうです。頭痛から腹痛や吐き気に繋がる場合もありますが、ピル以外の複数の薬の併用は避けた方が賢明です。

低用量ピルの服用に関係なく、女性の頭痛の悩みは多いようですが、基本的によく頭が痛くなる人はピルの服用は避けた方がいいかもしれません。片頭痛の人は一般的に服用はできません。気になるようなら、ピルを他の種類に変えてみるのも一つです。エストロゲンの量がさらに少ない第4世代の超低用量ピルは、その中でも副作用が少ないことで知られており、それを理由に使用してる人も多いのが特徴です。